ヨーガには約5000年の歴史があります。
でも、今私たちが「ヨーガ」と聞いてイメージする、あのポーズ中心のスタイルが広まったのは、たった約130年前のことです。
5000年のうちの、ほんの最後の部分。
逆に言えば、それほど長く人々を惹きつけてきた何かが、ポーズの前にあったということです。
約500年前に書かれた『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』(スヴァートマラーマ著)という文献にも、ポーズは記録されています。でもそこに載っているのは、わずか15ポーズ。しかもそのほとんどが、座って行うポーズでした。
現代のヨーガクラスで行われる数百のポーズとは、まったく別の世界です。
では、残りの4800年以上、ヨーガとは何だったのか。
長い歴史があるということは、そこに確かに、心と体に必要な何かがあったはずです。
18世紀後半から19世紀にかけて、世界では産業革命が進み、「目に見えないものより、目に見えるものを信じる」という価値観が急速に広がっていきました。
ヨーガもその時代の流れの中で、少しずつ形を変えていったのかもしれません。
ポーズが中心になるにつれ、薄れていったもの——ヨーガとは何が中心で、何を目的としていたのか。
それを知ったとき、ヨーガへの見方だけでなく、アーサナ、呼吸法、瞑想、マントラ、チャクラとすべての取り組み方に変化が生まれるかもしれません。








