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全①〜⑪
中学生の頃から、学校にはほとんど通わず、素行も悪く、両親を困らせてばかりいました。
頭を抱えた母は、どこかの施設に預けるか、霊能力者だった大叔父のもとに連れて行くか、悩んでいたそうです。
中学生のとき、大叔父に施術をしてもらったのがはじめてです。当時、スピリチュアリズムのことなど何も知らなかった私は、理由もわからないまま施術台の上に横になりました。大叔父は私のからだに触れることなく、手をかざすようにして施術をはじめました。すると、少しずつ腰のあたりが、まるでホッカイロを貼ったかのように温かくなっていきました。触れてもいないのに温かさを感じたことに、私はただただ驚きました。それと同時に、なんとも言えない心地よさと、安心感が湧いてきたのを覚えています。これが、私のスピリチュアル・ヒーリングの最初の体験でした。
大叔父は、スピリチュアル・ヒーリングや霊界通信、自動書記などを行っていました。ヒーリングの前後には、マントラ(お経)のような言霊を唱えていて、それは「自動書記で降りてきたものだ」と話していました。
他にも、自動書記によって受け取った内容を、原稿用紙に何百枚も書き起こしていました。その中には、お釈迦さまや空海に関すること、人が生きる上で大切なこと、自分を守るための除霊の言葉などが記されていたそうです。
スピリチュアル・カウンセリングやヒーリングは、基本的に身内や知り合いに対してだけ行っており、お願いされれば九州の方まで足を運んでいたと聞いています。
ヨーガによって、脳脊髄液減少症が回復したことがきっかけです。思わぬ交通事故に遭い、脳脊髄液減少症を発症した私は、2年間、ほとんど寝たきりの生活を余儀なくされました。その中で、自宅でヨーガを取り入れるうちに、少しずつ体調が回復していったのです。この経験から、「もっと深く学びたい」という思いが芽生え、2013年に世界的なヨーガインストラクターの資格である「RYT200」と、さらに「RYT500」、そしてタイマッサージの資格も取得しました。
ヨーガを通じて脳脊髄液減少症は回復しましたが、英国スピリチュアリズムに出会うまでは、深いところで心と体が悲鳴をあげていました。肩こり、摂食障害、アルコール依存、自殺願望、依存体質——。
表面上は元気に見えたかもしれませんが、内側では苦しさを抱え続けていました。
タイマッサージを習得した私は、約10年間ヨーガ教室を運営しながら、東京・銀座のクリニックや禅寺で施術を行っていました。すると、あるときから不思議なことが起こりはじめたのです。みなさんのからだの不調の部分に手を当てると、自分の手がじんわりと温かくなる感覚がありました。関節を動かさなくても、ただ手を添えるだけで、何かが変化していくような感覚——。
その感覚をいち早く感じ取ったのが、銀座のクリニックのオーナーでした。私の施術に驚いた彼女は、旦那さまやご家族、ご友人、クリニックのスタッフのみなさんなど、大切な方々を次々と紹介してくださったのです。そのうちに評判が広まり、みなさん継続して通ってくださるようになりました。それが、私のヒーリングのはじまりでした。
かつて大叔父に「不思議な現象が自分のまわりで起こりはじめたら、しっかりと学びなさい」と言われたことがありました。その言葉をふと思い出したのは、精神的な不調を抱えていた頃のことです。自分を癒したいという思いから、ヒーリングへの関心がどんどん深まっていきました。そして、ヒーリングと深いつながりがあるスピリチュアリズムにも、自然と心が向くようになったのです。
2018年、ヨーガクラスを担当していた銀座のクリニックでのことです。オーナーがある日、こんなふうに声をかけてくださいました。「今まで何人もの霊能力者に会ってきたけど、あなたのヒーリングは本当にすごいわ。あなたにだったら、私が信頼している先生を紹介してあげる。もしヒーリングの技術をもっと磨きたいと思うなら、その方のもとで修行してきたらどう?」その言葉が、スピリチュアリズムの恩師と出会うきっかけとなりました。
私は、恩師のもとで3年間修行しました。その間に、**英国スピリチュアリズム**や、ヨーガにおけるチャクラの理解を深めながら、以下のような技術を学びました。
- 精神統一法
- チャクラ覚醒法
- クンダリーニ覚醒法
- オーラ観測法
- テレパシー法
- 自動書記法
- 写真霊査法
- スピリチュアル・カウンセリング法
- スピリチュアル・ヒーリング法
- 除霊法
- 巫女型霊媒法
これらの技術は、どれも「霊性を高めること」「魂の成長を助けること」を目的としたものであり、今の私の活動の土台になっています。
銀座のクリニックのオーナーは、「あなたにしっかりと芽が出るまでは、私を実験台に使ってくれていいわ」と言ってくださり、多いときには週に2回、熱心にヒーリングを受けてくれました。ヒーリングを重ねるうちに、オーナーの方は少しずつチャクラの調子が調いはじめ、最終的には7つのチャクラすべてが開くという体験をされました。ご本人はその変化に心底驚き、設定していた施術代の10倍もの料金を自ら支払ってくださったほどです。
「全身が軽いのはもちろんだけど、こんなに視界がはっきり見えたのは、はじめてよ!」とおっしゃっていて、実際に視力が上がったわけではないものの、車の運転中に遠くまではっきりと見えたことに強い驚きを感じられていました。
この期間中は、オーナーからご紹介いただいた方々にも、定期的にヒーリングの施術を行いながら、実践と学びを積み重ねていました。
先生のもとで修行を始めてから、1年も経たないうちに——
私は、過去20年以上苦しんできた摂食障害を克服することができました。
それは、スピリチュアリズムの学びと実践をとおして、「自分を愛し、自分と深くつながる」という体験を得たからです。また、ヒーリングを通じて、初めて来られた方の多くがリピートしてくださるようになり、少しずつ「自分でもこの技術を、信頼をもってお届けできる」と思えるようになっていきました。
こうした経験を通じて、スピリチュアリズムをより多くの人に伝え、「自分とつながること」の大切さを届けたい、そして、そのお手伝いがしたいと思うようになり、2022年に独立を決意しました。