その違和感の正体|気づかないまま大人になると…
前回のお話を聞いて、「なんとなく分かる気がする」「自分や子どものことかも」と思った方もいるかもしれません。もし、まだ読んでない方は、☞ こちらから読み進めてくださいね。
10歳頃に自我が目覚め、12歳頃に思春期を迎えた子どもは、心と体、そして自分と世界とのバランスを必死に取ろうとします。
そのとき、自分の気持ちをそのまま出しても大丈夫だと安心できる環境や、理解ある大人が側にいてくれると、子どもは自分の本当の声を受け入れ、自分は自分のままでいいのだと感じられるようになります。周りの大人がそのままの自分を愛してくれたことで、子どもは自分を愛せるようになるのです。
けれど、もしその時期に、気持ちを抑えることが当たり前になっていたり、周りに合わせることを無意識に優先してしまったり、本音をうまく伝えられなかったり、本音が分からなくなったり、自分を表現できない状態が続いていたとしたらどうでしょうか。さらに、ありのままの自分は愛してもらえない、努力しなければ認められない、そんな環境に置かれていたとしたら、子どもはどうなるでしょうか。
子どもは生きるために、「感じない」「考えない」「合わせる」といった反応を、状況に応じて身につけていくことがあります。
そして、そのあり方を抱えたまま大人になると、別の問題が起こりはじめます。大人になって、心身の調え方も、感情の扱い方も、自分や人の愛し方も分からない状態になるのです。
周りから見れば問題なさそうな人に見えるかもしれません。しかし、そうした状態は、いずれ心や体の不調として現れてくることがあります。
実は、その子どもを支える側に立つ大人もまた、心の扱い方や感情のケア、愛し方、人との関わり方を教わる機会がないまま、迷いを抱えて大人になっていることがあります。
つまり、多くの大人も子どもも、誰からも学ぶ機会を持たないまま大人になってきた、ということです。
私自身も、自分の感情をどう扱えばいいのか分からないまま、大人になった一人でした。
今、感じている生きづらさは、これまでの人生で身につけてきたやり方が、今のあなたに合わなくなってきたサインでもあります。
そして、自分を調える方法は、誰でも身につけることができます。
次回は、この問題をどのように解決していくのか、その方法についてお話ししていきます。
次回:問題を解決する方法

