スピリチュアルに関心のある方なら、量子力学とスピリチュアルの関係について、耳にしたことがあるかもしれません。けれど実際のところ、最先端の科学においても、「スピリチュアルな世界は完全に証明された」とは言えないのです。
私自身、英国スピリチュアリズムの歴史を学んできた中で、霊的な世界はすでに科学で証明されていると認識していました。それを疑うことなく、そのようにみなさんへ伝えていた時期もありました。
ところが、自分で講座を開催するようになり、内容をもっと分かりやすく伝えるために海外の資料や多くの本に目を通していくうちに、「どうもそうは言い切れない」と気づいたのです。惑わせてしまった方には、本当に申し訳なく思っています。
スピリチュアリズムの学びは、時代とともに常に見直され、進化していきます。だからこそ、私もまだまだ未熟で間違えることもありますが、学び続けながら、できるだけみなさんに偏らない情報をお伝えしていきたいと思っています。
スピリチュアリズムの歴史を振り返ると、時代や人々の考え方によって霊的な世界のとらえ方は変化し、関係者の間で意見が分かれたり、思想的な対立が生まれることもありました。また、科学ではまだ解明されていない現象の記録も数多く残されています。たとえば、妖精写真で知られるコティングリー事件や、日本で行われた念写実験などです。これらは当時から「本物なのか?」「作り話なのか?」と疑問視され、いまもなお結論が出ていない部分が多いのです。
このように、スピリチュアリズムは科学と共に歩んできた歴史を持ちながらも、霊的な世界が完全に科学で解明されたわけではなく、今も探求が続けられているのです。
そして近年は、量子力学の分野でも注目が集まりつつあります。
スピリチュアリズムでは、昔からこう語られてきました。「科学が進めば、いずれ霊的な世界が証明される時代が来る」と。
現代は科学が中心の社会です。だからこそ、もし最先端の科学によって認められるようになれば、世間で霊的な世界も探究すべき現象として真剣に扱われるようになるでしょう。
この量子力学の分野で世界的に有名な科学者のひとりに、ロジャー・ペンローズ博士がいます。

彼は2020年にノーベル物理学賞を受賞した、世界的に評価されている研究者です。
博士が提唱した「量子脳理論」といって脳の振舞いまたは意識の問題に、量子力学的な性質が深く関わっているという理論を打ち立てました。なんだか難しいですよね。
博士自身は現時点ではまだ「霊魂がある」「あの世がある」とは明言されていませんが、こうした新しい発見と理論によって、これまでスピリチュアリズムで言われてきた霊魂など、物質を超えた存在の可能性がいま科学の分野で議論されているのです。
そこでは、霊魂・あの世・生まれ変わり・憑依といった霊的な現象について、科学者の中には「ありえない」と断言できず、むしろ、「そういう現象も起こりうるかもしれない」といったことが主張されています。
これは、個人が「信じる・信じない」の問題ではなく、今後、科学的にも正しいと認められる可能性が高まっているということです。見えない世界が科学によって解き明かされる日は、もしかすると近いのかもしれません。
英国スピリチュアリズムでは、過去、霊的な現象の研究や実験も盛んに行われてきました。ただし、その目的は、単に未来や過去を言い当てたり、超常現象を起こすといった表面的な特殊能力を追い求めることではありません。霊能開花は、本来は自分の魂とつながり、霊的な真理を理解するためのひとつの手段として大切にされてきたのです。
自分の心と魂の違いを理解し、心を調え、魂とつながり、最終的には自分自身を信頼して生きることが重視されています。その学びを深めるために、多くの情報や信憑性が求められ、科学者の知見も取り入れながら発展してきた学びなのです。
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