【質問】幽霊が怖くてしかたありません。どうしたらいいですか?

そのお気持ち、よくわかります。
実際、「幽霊=怖いもの」と感じる方はとても多いです。

たとえば──
「霊が見えるようになるのが怖い」
「変なものを引き寄せそう」
「取り憑かれたらどうしよう」

…など、「幽霊=怖い」という印象を持つのは、自然な反応なのかもしれません。

けれど実際には、「霊って何かよくわからない」とおっしゃる方も多いのです。

それもそのはずです。メディアによる刷り込みや、恐怖をあおる描写を見てきたことで、「幽霊は見えないし、制御できないから怖い」と、まるで条件反射のように恐怖を感じる方が多いのです。

たとえば、映画『リング』などを思い出してみてください。私も最近久しぶりに見ましたが、夜中にひとりで見ていたこともあり、怖いなと感じました。でも、それはあくまで物語の中の演出であって、現実に霊がどういったものかとは、大きく異なることが多いのです。

幽霊とは、一般的に霊とも言いますが、スピリチュアリズムでは、それを「霊魂」と呼びます。そして霊魂とは、もともと私たちと同じ「人間」です。

つまり、「幽霊が怖い」というのは、「人間が怖い」と言っているのと同じなんです。

スピリチュアリズムでは、「人間とは、肉体を着た霊魂である」と考えます。

幽霊──つまり霊魂とは、もともと私たちと同じ「人間」です。

そして誰もが死を迎えると、肉体を離れ、霊魂として生き続ける存在になります。でもそれは、映画のような恐ろしい姿ではありません。

ちょっと想像してみてください。
死んだ人がみんな、呪いをかけたり、恨んだりするようになると思いますか?あなたは、死んだあと人を呪うでしょうか?──そんなこと、ありませんよね。

「幽霊が怖い」=「人間が怖い」=「あなたが怖い」
…これは全部、同じことなんです。

霊魂は、私たちと同じように、死後も日々感じ、考え、思いを持ち続けています。

つまり、「幽霊が怖い」というのは、正体のわからない相手に、自分で恐ろしいイメージを重ねてしまっているだけなんですね。

そうは言っても、最初からすぐに腑に落ちるわけではないと思います。

実際、私の講座を受講される前は、「怖い」と感じていた方がたくさんいらっしゃいました。

でも、みなさんが口をそろえて言うのは、
**「学んでいくうちに怖くなくなった」**ということ。

なぜなら──
**「知らなかったから怖かっただけだった」**と気づかれたからです。

私たちは、視野が狭くなると、怖さや不安を抱きがちです。そして、わかりやすいイメージに飛びついて、それで理解したつもりになってしまいます。

でもこれは、幽霊に限った話ではありません。人間は「よくわからないもの」を怖いと感じやすいんです。

少し視点を高くして、広く物事を見られるようになると、その怖さも、すっと消えていきます。

たとえば悩みごとでも、目の前のことしか見えていないときは苦しくなりますが、視野が広がると不思議と軽くなるものです。

つまり──
「怖い」と感じるかどうかは、「視野の広さ」や「心の余裕」に左右されるんです。

そして、その視野や余裕を狭めている原因のひとつが、「知らない」ということ。
少しずつ知っていくことで、きっとその怖さはやわらいでいきますよ。


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