「人からものをいただくばかりだと悪いので、何かお返しをしたりするのですが、いただいたままだと、高級霊など奪われることはありますか?」
おそらくご質問の内容は、高級霊ではなく、ご本人を守っている守護霊のことかと思います。
守護霊にも種類があり、その中の補助霊というものが、奪われるのではなく、人間の行いによって移動します。(詳しくは、講座の5回目「守護霊」でご説明いたします。)
補助霊というのは、「この人間の側で勉強したい・学びたい」と思うと、守りに入ってくれます。そのため、徳を積み、学びある人間には、補助霊がたくさん憑いています。
補助霊がどの人間を選ぶかは、人間ではなく、補助霊の自由意志で決めます。
『倶舎論』には、不純な布施の7つが上げられています。
一、随至施 あまりにしつこく乞われるので断りきれずにする布施。
二、怖畏施 それをしないと具合が悪くなりそうなので、しかたなくする布施。
三、報恩施 恩返しのためにする布施。
四、求報施 返礼を期待してする布施。
五、習先施 習慣であり、先例にもとづいてする布施。
六、希天施 その功徳によって天界に生まれたいと希望してする布施。
七、要名施 名声を高めるためにする布施。
ああ何と、人間の心の奥にうごめく醜い心。とあります。
人間というのは、生きているうちは、体というものがあり、嘘をついても隠すことが出来ます。しかし、霊の世界ではそれが通用しません。上記のような不純な思いがあれば、補助霊には丸見えです。
もし今、ご自分が亡くなったとして想像してみてください。
どの人間の側で勉強をしたいと思いますか。
ご自分の側にはいたいと思いますか。
補助霊も元は人間ですので、今の私たちと同じような気持ちかと思います。
補助霊は人の心・本質を見抜くため、「この人間の側で勉強したい・学びたい」と思えば離れることはありません。反対に、「この人間の側にいても勉強にも、成長にも繋がらない」と思えば、補助霊は去っていきます。
自分がお手本となるような行為をすることで、補助霊はあなたの側で学びたいと思うはずです。