人の道
心のうねり 3-3
現世で文明開化を謳歌して、高度と考えている生活を満たそうとしていても、明日にも宇宙の別の次元の世界に旅立つであろう自分が、心の安らぎを求めることが出来る明るい門出になるか否かは、俗世に生存中自からの心の備え方に拘わってくるが、次元の異なる世界については、無知盲目人々が多いと言えよう。
しかしながらその能力を身に備えている人達も、自分勝手な考えを懐いて自我を翻弄し、正しいことを見誤って欲望をあらわに、本来の心の尊さを忘れている人が多いのも、今日のように欲が深い世の中の風潮を物語っている。
永い年月の間文明の発達に伴って、自分から勝手な考えを用いて自我を生み、見栄を張り、他人を卑下して、自分を優位に立たせようとして人の心をあざむき、疑った言動を用い、おごり高ぶり、心の垢となる欲望とよこしまな心を、自分の心の中に自ら誘い、そのために健康を害し、自ら災禍を招いたり、時には親族を含む他人にまで、危害を加える行動に走る人が多い。
中には時として、死後宇宙空間において、自分の俗世での人としての誤ちの責の償いを、自らするように仕組まれていることもあって、その心の垢を拭い去るために、その苦しさから逃れようとして、自分と関割りのない人を含む人々に、その人々の心の間隙を突いて憑依し、錯乱状態に落とし入れる悪霊が存在することを、心に留めて置く必要がある。
次回は、4月13日(水)「人の道 心のうねり3-4」についてお話します。