人の道
心のうねり 3-2
地球上の世界各国で施行されている法、それは天が用いている示法である和が根幹になっており、社会秩序が保たれていることは述べるまでもないであろう。
然し時の変遷による物質文明の進化は、人々の自我と欲望が先行、自己中心的な風潮が目立ちはじめ、自然破壊はさることながら、人々の心の争いは枚挙に遑がない。
多くの人々の心は欲望にかりたてられ、特に黄金の魔力に取り付かれたように、経済問題に眼が向けられて、儒教でも説いている、人として身を修める学問には、あまり関心を持っていないのが、今日多くの人々に言えることではないだろうか。
肉体的観念に基づいた一般的知識を、現実としての認識を備えている人々には、想念を交すなど心眼の働きが備わっていないこともあって、異次元の世界についての認識は、特定の人を除いては皆無と言えよう。
人々の中には心の弱さによって、諸々の信仰に縋って、誤った認識を持った道に進み、自分自身失って傷ついた人が多くいる。従って現世に生存中、天が求めている心を備えるためには、人として踏み行うべき道を歩くことにつきる。
あの世という幽玄の地に入るにあたっては、自分が好む好まないとに拘わらず俗世に生存中や行いによって、各々に身についた心の働きにより、自からの進むべき(あの世といわれている)世界が決まるのである。
次回は、4月6日(水)「人の道 心のうねり3-3」についてお話します。