中国から伝わった「般若心経」は、スピリチュアルな観点から、霊界を説いているものと理解しています。
「空」というのは「実体がない」「本質は実体がないのだよ」と、説いていますが、それは私たちが今いる世界が本質ではなく、永遠である「霊界(死後の世界)が本質なのだよ」という意味です。
霊界は実体がない。心(霊)にも実体がない。
般若心経の「空」を「霊界」に変換して読むことで、理解が深まるかと思います。

永遠である「霊界」が本質であり、私たちが見ているものは、いつか無くなるものであり、本質ではない。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、老いや死ということも霊界には存在しない。つまり、そこには本質はない。
永遠である「空」とは、「心」であり「霊」であり、それは「霊界」のこと。そして、突き詰めていければ、私たちは本来、霊なのだから、今いる世界も本当は霊界なのだよ。と説いています。
「空」を理解するというのは、生きている今、霊的な生き方、考え方をすることで、苦しみが無くなっていくと教えてくれています。それは、スピリチュアリズムの考え方そのものです。
そして、大叔父の自動書記にもありましたが、お釈迦さまの伝えた内容は、多くの方が理解できなかったと残しています。多くの人が霊界を視野に入れなかったために、解釈が複雑になり、難しくなってしまったように思います。
昔は、生きている人にも、亡くなった人にも、霊界のことを分かりやすく伝えていたのではないでしょうか。それが、苦しみからの開放だと、お釈迦さまが知っていたからです。
色んな説がありますが、私はそのように理解しています。