本読み・福の神と貧乏神

ヨーガ教室では毎回、最後の5分ほど本読みとお話をしています。
読んでいる本は仏教や禅の教えが書かれたもので、その内容にヨーガ哲学や私の経験や考えを交えた感想を付け加えてお伝えしています。
この本読みとお話が、少しでもみなさんの気づきのきっかけとなれば嬉しいです。

以前教室でのお話したものを、こちらでも紹介します。

【本読み内容】

福の神と貧乏神
(出典:『禪聖典』pp.174-175)

ある家に、ひとりの美しい女が、着飾って訪ねてきた。その家の主人が、「どなたでしょうか」と尋(たず)ねると、その女は、「わたしは人に富を与える福の神である」と答えた。主人は喜んで、その女を家に上げ手厚くもてなした。

すると、すぐその後から、粗末なみなりをした醜(みにく)い女が入ってきた。主人が「だれであるか」と尋ねると「貧乏神である」と答えた。主人は驚いてその女を追い出そうとした。すると女は、「先ほどの福の神はわたしの姉である。わたしたち姉妹はいつも離れたことはないのであるから、わたしを追い出せば姉もいないことになるのだ」と主人に告げ、彼女が去ると、やはり美しい福の神の姿も消えうせた。

生があれば死があり、幸(さいわ)いがあれば災(わざわ)いがある。善いことがあれば悪いことがある。人はこのことを知らなければならない。
愚かな者は、ただいたずらに災いをきらって幸いだけを求めるが、道を求めるものは、この二つをともに超えて、そのいずれにも執著(しゅうじゃく)してはならない。

(感想)
体調が良い日もあれば、悪い日もあります。成功する時もあれば、失敗する時もあります。私たちはうまくいかない経験があることで、物事が自分の望み通りにいくと幸せだと感じます。
うまくいくことも、いかないこともどちらも必要な経験であり、日々自分に起こるすべてのことに感謝の心をもつことが大切です。そして、どのような出来事にも感謝をするとで、お話にあるように、自分の望み通りにいく、いかないに振り回されない囚われない心をもて、どんな時でも穏やかに過ごせるのだと思います。

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