本読み・和顔愛語

 2019年11月23日(土)の満福寺ヨーガ教室では、「和顔愛語(わげんあいご)」というお話に、私の感想を加えてお話をさせていただきました。
(出典:『みちしるべ 正語』pp.166-170)

 「和顔愛語」という語は、『雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)』という経典に見えます。眼施(げんせ)、和顔施(わげんせ)、言辞施(ごんじせ)、身施(しんせ)、牀座施(しょうざせ)、房舎施(ぼうしゃせ)とあって、これが「無財(むざい)の七施(しちせ)」、つまりお金や品ものを使わなくてもできる七つの施しであると説いてあります。
 
 この章のことばは、この和顔施と言辞施を一つにして「和顔愛語」と名づけたものです。「和顔」ということは、お金もいらない施しであります。両親や先生や先輩、あるいはお坊さんたちに対して、顔をしかめたり、悪びれた顔を見せてはならないというのです。そうすれば自分を捨ててする和やかな顔や悦ばしい顔が、自分の方に返ってきて、自然に自分の顔立ちが好くなり、来世にはきっと成仏(じょうぶつ)して金色(こんじき)の仏さまになるというのです。

 愛語についても同じこと。目上の人に対しては柔らかいものを言い、決して粗悪(そあく)な言い方をしてはいけないということです。そうすれば自分を捨てたその行いが自分に返ってきて、弁舌(べんぜつ)さわやかになり、皆さんがあなたの言うことを信じて聞いてくれるでしょう。

 このような無財の七施はもともと、出家修行者に対して説かれたものでしたが、私たち世間の凡人にとっても、また充分に意味のある教えでありましょう。

 人に施しをすることは、六波羅蜜(ろっぱらみつ)の第一に挙げられる「布施波羅蜜」で大切な施しでありますが、和顔愛語ならば、無財ですからたとえ年老いてからでも、病床(びょうしょう)に横たわっている時でも、側の人に対して与えることのできる尊い施しであります。お互いさっそく実行に移しましょう。

【感想】
 自分の体調が優れないときに、笑顔で優しく話しかけられると元気がでます。また、自分に元気が無くても、笑顔で相手に話しかけていると自然と元気になれるように思います。そのように、言葉や表情というのは相手に伝わりやすく、また簡単に相手も自分も幸せにしてしまう力があると思います。

 そして、お話にあるように、苦しいときでも自分の思いは外に措き、相手やものに対して笑顔で優しい言葉を使うことで、いつか何ごとにも動じない、強く優しい心になれると思います。

自分の心がけ次第でいつでも周りや自分を幸せにできるのであれば、どんなときでも笑顔で、優しい言葉を心がけることが大切だと思います。

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